Bognayili
Sat, 08/03/2014
前回ガーナに滞在した時に、コロッケを作ってふるまった北部の村、ボナイリに行ってきました。
半年以上ぶりで覚えていてくれるかな?と不安だったけど、深く知り合った人たちは走ってきてハグしてくれて、そうでない人も「ほらあの子、あの時の揚げたお芋の・・・」「あー!みんなで食べたね!」(的な会話を現地の言葉で)と歓迎してくれました。名前まで覚えてくれていてすっごく嬉しかった。
去年の9月に訪れた村はトウモロコシ、お米、唐辛子、オクラ、モロヘイヤなどなどで村も畑も地平線までの緑だったけど、今は乾期のため一面茶色。家と家の間もすかすかしていて、景色が全く変わって見えました。
農作業ができないので、現金収入の手段も少ない。
お母さんたちは日影に集まって小規模ながらシアバターを作っていました。
重い水(しかもミルクティーぐらい濁っている)を暑い中遠くまで汲みに行くとか、現金収入がない時期があるとか、教育とか病院とか、大変なことは挙げればきりがないけど、でも彼らの生活ってずっとこうやって続いてきていて、このままがいい!とは思わないけど、日本の生活がいいとは決して思えない。
農閑期はバケーションなのよと笑い、木陰で昼寝し、すれ違ったら必ず挨拶をする、ご近所におすそ分けをし、満天の星空の下で寝る。賑やかに女子トークをしながら汲んだ水を運ぶ。
シンプルで穏やかな彼らの生活にうらやましさだってたくさんある。
ドライヤーのような熱風が吹き、日影にいてもあっつい。
こんなところでスパイスが育つのかはわからないけど、ここで育ったら絶対いい。
こういう彼らの助けになりたい、と改めて思いました。
半年以上ぶりで覚えていてくれるかな?と不安だったけど、深く知り合った人たちは走ってきてハグしてくれて、そうでない人も「ほらあの子、あの時の揚げたお芋の・・・」「あー!みんなで食べたね!」(的な会話を現地の言葉で)と歓迎してくれました。名前まで覚えてくれていてすっごく嬉しかった。
去年の9月に訪れた村はトウモロコシ、お米、唐辛子、オクラ、モロヘイヤなどなどで村も畑も地平線までの緑だったけど、今は乾期のため一面茶色。家と家の間もすかすかしていて、景色が全く変わって見えました。
農作業ができないので、現金収入の手段も少ない。
お母さんたちは日影に集まって小規模ながらシアバターを作っていました。
重い水(しかもミルクティーぐらい濁っている)を暑い中遠くまで汲みに行くとか、現金収入がない時期があるとか、教育とか病院とか、大変なことは挙げればきりがないけど、でも彼らの生活ってずっとこうやって続いてきていて、このままがいい!とは思わないけど、日本の生活がいいとは決して思えない。
農閑期はバケーションなのよと笑い、木陰で昼寝し、すれ違ったら必ず挨拶をする、ご近所におすそ分けをし、満天の星空の下で寝る。賑やかに女子トークをしながら汲んだ水を運ぶ。
シンプルで穏やかな彼らの生活にうらやましさだってたくさんある。
ドライヤーのような熱風が吹き、日影にいてもあっつい。
こんなところでスパイスが育つのかはわからないけど、ここで育ったら絶対いい。
こういう彼らの助けになりたい、と改めて思いました。
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Lawra - Takwa
Thu, 12/09/2013
今からwesten州へ。夜行トロトロ含め、20時間くらいの移動です・・・
パラダイスペッパーの農家コミュニティをいくつか訪ねてきます。
どのようなところで、どのような人たちによって作られているのか、楽しみ!
パラダイスペッパーの農家コミュニティをいくつか訪ねてきます。
どのようなところで、どのような人たちによって作られているのか、楽しみ!
ガーナ北部の旅
Wed, 14/08/2013
ガーナ北部への旅で訪れたNorthern州とUpperwest州。そのまんまの名前の州です。
どちらもサバンナ気候で地平線までの平坦な緑の大地が見渡せ、とっても気持ちのいい場所。広大な自然と優しい人たち。
アクラに帰ってきて、大都会のごちゃごちゃさと人々のとげとげしさ、あつっくるしさを感じて疲れてしまった私は東京なんか帰れるのだろうか。
南部よりも、葉物の料理がたくさんあったのが印象的。
北部でよく食べられているTZという白トウモロコシの粉から作るゆるいそばがきのような主食。
アクラではこれの付け合わせはアヨヨと呼ばれるモロヘイヤ(の一種?)スープのみですが、ここ北部ではモリンガ、ブラ(オクラの葉のような感じ)、バオバブの葉、ガーディアンエッグの葉、パンプキンの葉、などなどさまざまな緑のスープがありました。
オクラも含め色んな葉を入れたグリーングリーンスープの作り方を習ってきましたが、これ大のお気に入り。
ガーナでは緑の野菜が不足するなあなんて思っていたけれど、こんなにあるではないか。
それが乾季には全部枯れ果て、収穫もないので収入がないと1日1食の日もざらだとか。魚や肉は特別な時にだけ。
きびきびと家事や農作業、水汲みをする彼らはアクラのマダム達のようには太っていない。
生活が厳しいからなのかもしれないけれど、そこにすがすがしさを感じた。
どちらもサバンナ気候で地平線までの平坦な緑の大地が見渡せ、とっても気持ちのいい場所。広大な自然と優しい人たち。
アクラに帰ってきて、大都会のごちゃごちゃさと人々のとげとげしさ、あつっくるしさを感じて疲れてしまった私は東京なんか帰れるのだろうか。
手前:ガーディアンエッグ(白い茄子)とその葉っぱ
奥:モリンガ
奥:モリンガ
南部よりも、葉物の料理がたくさんあったのが印象的。
北部でよく食べられているTZという白トウモロコシの粉から作るゆるいそばがきのような主食。
アクラではこれの付け合わせはアヨヨと呼ばれるモロヘイヤ(の一種?)スープのみですが、ここ北部ではモリンガ、ブラ(オクラの葉のような感じ)、バオバブの葉、ガーディアンエッグの葉、パンプキンの葉、などなどさまざまな緑のスープがありました。
オクラも含め色んな葉を入れたグリーングリーンスープの作り方を習ってきましたが、これ大のお気に入り。
ガーナでは緑の野菜が不足するなあなんて思っていたけれど、こんなにあるではないか。
出来上がったグリーングリーンスープとTZ
それが乾季には全部枯れ果て、収穫もないので収入がないと1日1食の日もざらだとか。魚や肉は特別な時にだけ。
きびきびと家事や農作業、水汲みをする彼らはアクラのマダム達のようには太っていない。
生活が厳しいからなのかもしれないけれど、そこにすがすがしさを感じた。
Agbogbloshie:マーケットと黒い煙
Sat, 29/06/2013
先日トロトロで隣り合った人と話していて、GOPの話をしたら、ここのマーケットに行けばあるんじゃないかなーとのことで、今日の調査場所。
玉ねぎの卸し売りから始まって、機械の解体地域に来た時は間違ったかな・・・と思いつつも、そこを通り越して食品地帯へ。広いというか広大。まだ続くの?まだ続くの?え?まだあるの???と思いながらそれでも全部見てきました。
点々とあるスパイス屋のほぼすべてで聞き取り調査。
何に使うのか、誰から買っているのか、畑がどこにあるか知っているか、生の実はどこに行ったら手に入るのか。
タコラディ、アサマンケシ、クマシ、に行って聞いたらいいよ。
スープやシチューにいれるわねー。
咳が出た時とか、胃が痛い時。
うちの旦那が農家だから電話番号教えてあげる!(スパイスを砕く機械音がうるさくてよく聞こえない)
バイヤーが売りに来るの。水曜に。
マコラマーケットで買ったわよ。
生の実をバイヤーに頼んでおいてあげようか?
などなどなどなど。
しかしみんなあっちで聞けこっちで聞けと案内してくれて、やたらにハローだの、オブロニ(白人を指す言葉だけど、自分達黒人に対してそれ以外の人々。黄色人種も入っている。)だの、チャイナだの言われるけど、用件を切り出せばまじめに一緒に考えてくれる。自分の商売を放り投げて。
最後に何かお金とかこれ買えとか言われるのかなーと思うのだけど、笑顔でさらっと去っていく。
なのに郵便局や空港のおっさんには賄賂を要求される。よくわからない国民性。
マーケットの活気の中にいるとわからないけど、ふとトロトロに乗って町の方に帰る時に垣間見える生活水準。
最初の方に通りかかった機械の解体所。機械ごみの山。それを燃やしてしまうために出る黒い煙。黒い土。川の水。
Agbogbloshie で検索すると出てきたこのHP。写真がすごく届くものなので、リンクを。他のテーマもガザや難民と私の心に引っかかる。こんな場所もまたアクラ。
www.andrewmcconnell.com/index.php/category/rubbish-dump-2-0
玉ねぎの卸し売りから始まって、機械の解体地域に来た時は間違ったかな・・・と思いつつも、そこを通り越して食品地帯へ。広いというか広大。まだ続くの?まだ続くの?え?まだあるの???と思いながらそれでも全部見てきました。
点々とあるスパイス屋のほぼすべてで聞き取り調査。
何に使うのか、誰から買っているのか、畑がどこにあるか知っているか、生の実はどこに行ったら手に入るのか。
タコラディ、アサマンケシ、クマシ、に行って聞いたらいいよ。
スープやシチューにいれるわねー。
咳が出た時とか、胃が痛い時。
うちの旦那が農家だから電話番号教えてあげる!(スパイスを砕く機械音がうるさくてよく聞こえない)
バイヤーが売りに来るの。水曜に。
マコラマーケットで買ったわよ。
生の実をバイヤーに頼んでおいてあげようか?
などなどなどなど。
しかしみんなあっちで聞けこっちで聞けと案内してくれて、やたらにハローだの、オブロニ(白人を指す言葉だけど、自分達黒人に対してそれ以外の人々。黄色人種も入っている。)だの、チャイナだの言われるけど、用件を切り出せばまじめに一緒に考えてくれる。自分の商売を放り投げて。
最後に何かお金とかこれ買えとか言われるのかなーと思うのだけど、笑顔でさらっと去っていく。
なのに郵便局や空港のおっさんには賄賂を要求される。よくわからない国民性。
マーケットの活気の中にいるとわからないけど、ふとトロトロに乗って町の方に帰る時に垣間見える生活水準。
最初の方に通りかかった機械の解体所。機械ごみの山。それを燃やしてしまうために出る黒い煙。黒い土。川の水。
Agbogbloshie で検索すると出てきたこのHP。写真がすごく届くものなので、リンクを。他のテーマもガザや難民と私の心に引っかかる。こんな場所もまたアクラ。
www.andrewmcconnell.com/index.php/category/rubbish-dump-2-0
krobo:ビーズのまち
Thu, 27/06/2013
ビーズで有名なクロボに行ってきました。アクラからトロトロで2時間程度。
ちょっとした長距離トロトロは山羊が乗っていたり、時間があるので会話に花が咲いたり、少しのんびりしていて都市アクラとはまた違った雰囲気。
クロボという地域にはビーズ職人やビーズ売人、ビーズでアクセサリーを作っている人などなど、ビーズで生計を立てている人々が多くいます。
水曜日、市が立つ日にあわせて行ったら活気のすごいこと。
その一角にビーズのコーナーがあります。職人さんが直接売りに来ている場合もあるし、職人から仕入れて売っている場合も。デザインの争奪戦(盗みあい)なんかもあるようです。
ガーナのビーズには何種類かあり、だいたいは窓ガラスなどを砕いて型に入れて焼いた再生ビーズ。
砕いたガラスに入れる粉の色によって、型によってさまざまな色形ができあがります。
大きいものはそれに模様をつけたり。
イギリス統治時代にベネツィアから入ったアンティークビーズというのもあり、これは現存するものを売りきったら終わり、とのこと。本場や日本で買うと数千円するものがここでは500円程度で売られている。好きな人にはたまらないのだろう。
でも私が素朴な手書きのものや、色々な色が混じったもの不思議な形のもの、手作り感たっぷりのゆるかわいい雰囲気のものたちに魅了された。
それに作っている人々も。
家々に囲まれた路地を抜けると、中庭のような広場のようなところがぽんっと現れ、そこに茅葺の工房がある。
手作りのちいさな窯があり、その周りで砕いたガラスに色粉を混ぜ、型にさらさらと流し込む。
ビーズの穴の中心はキャッサバの茎で出来ており、ガラスを焼いた時に灰になるので穴があく、という仕組みなのだが、その枝を切ってはめる係は息子が、嫁は子供の面倒を見ながら出来たビーズを販売用に糸に通していく。もう一人の子どもは地面に布を敷いて昼寝。お父さんは窯の様子を。お母さんは洗濯ものを取り込む。
まわりにはにわとりが歩きまわり、晴れた空と通る風が心地い。
彼らはビーズで生計を立てるのは大変よと言うけれど、こんな生活いいなあ、と思う。
確かに彼らにとって飛行機で日本に行くなんて一生できないことかもしれない。自分にはなんでもできるパスポートとお金がある。
ビーズでアクセサリーを作る工房しかり。
女性の自立支援施設だったので、若い子からおばちゃんまでが井戸端会議に花を咲かせながら、でももくもくと手を動かす。収入は月々2万円程度。それでも毎月の収入が保証されているというのはありがたいこと。上手になれば給料もあがる。逆に雑だと何回でもやり直しを命じられるというが、それでも安定があるということでふわっとした空気が流れている。
月々2万円・・・ガーナの物価から考えてそれがどうなのか、私にはまだわからない。
ただ人によって地域によってこんなにも生活が違うということをひしひしと感じる。アクラ内での地域の差、アクラと地方都市、村。北の方に行けばもっと違うという話をよく聞く。
このビーズと日本のアーティストの感性が出会ったらどうなるのか。それが見てみたいな、と思う。
自分にこういう手先の器用さがあればいいのだけど。
ちょっとした長距離トロトロは山羊が乗っていたり、時間があるので会話に花が咲いたり、少しのんびりしていて都市アクラとはまた違った雰囲気。
クロボという地域にはビーズ職人やビーズ売人、ビーズでアクセサリーを作っている人などなど、ビーズで生計を立てている人々が多くいます。
水曜日、市が立つ日にあわせて行ったら活気のすごいこと。
その一角にビーズのコーナーがあります。職人さんが直接売りに来ている場合もあるし、職人から仕入れて売っている場合も。デザインの争奪戦(盗みあい)なんかもあるようです。
ガーナのビーズには何種類かあり、だいたいは窓ガラスなどを砕いて型に入れて焼いた再生ビーズ。
砕いたガラスに入れる粉の色によって、型によってさまざまな色形ができあがります。
大きいものはそれに模様をつけたり。
イギリス統治時代にベネツィアから入ったアンティークビーズというのもあり、これは現存するものを売りきったら終わり、とのこと。本場や日本で買うと数千円するものがここでは500円程度で売られている。好きな人にはたまらないのだろう。
でも私が素朴な手書きのものや、色々な色が混じったもの不思議な形のもの、手作り感たっぷりのゆるかわいい雰囲気のものたちに魅了された。
それに作っている人々も。
家々に囲まれた路地を抜けると、中庭のような広場のようなところがぽんっと現れ、そこに茅葺の工房がある。
手作りのちいさな窯があり、その周りで砕いたガラスに色粉を混ぜ、型にさらさらと流し込む。
ビーズの穴の中心はキャッサバの茎で出来ており、ガラスを焼いた時に灰になるので穴があく、という仕組みなのだが、その枝を切ってはめる係は息子が、嫁は子供の面倒を見ながら出来たビーズを販売用に糸に通していく。もう一人の子どもは地面に布を敷いて昼寝。お父さんは窯の様子を。お母さんは洗濯ものを取り込む。
まわりにはにわとりが歩きまわり、晴れた空と通る風が心地い。
彼らはビーズで生計を立てるのは大変よと言うけれど、こんな生活いいなあ、と思う。
確かに彼らにとって飛行機で日本に行くなんて一生できないことかもしれない。自分にはなんでもできるパスポートとお金がある。
左が出来たビーズ。これにペイントしたりしなかったり。右が型。
ビーズでアクセサリーを作る工房しかり。
女性の自立支援施設だったので、若い子からおばちゃんまでが井戸端会議に花を咲かせながら、でももくもくと手を動かす。収入は月々2万円程度。それでも毎月の収入が保証されているというのはありがたいこと。上手になれば給料もあがる。逆に雑だと何回でもやり直しを命じられるというが、それでも安定があるということでふわっとした空気が流れている。
月々2万円・・・ガーナの物価から考えてそれがどうなのか、私にはまだわからない。
ただ人によって地域によってこんなにも生活が違うということをひしひしと感じる。アクラ内での地域の差、アクラと地方都市、村。北の方に行けばもっと違うという話をよく聞く。
このビーズと日本のアーティストの感性が出会ったらどうなるのか。それが見てみたいな、と思う。
自分にこういう手先の器用さがあればいいのだけど。
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